突発性難聴 公務員のメンタル講座【ミドル層公務員の方むけ】


ストレスによって発症することのある突発性難聴という病気について解説します。

この記事を書いているのは、関東地方の県庁で30年間公務員として働き、2019年4月に独立したキャリアコンサルタントです。

県庁では主に産業労働の分野で、企業誘致や中小企業支援をしていました。

私自身も数年間に、職場でのストレスから突発性難聴を発症しました。

この病気は、症状が出たら一刻も早く治療を開始しないと、将来にわたって耳が聞こえなくなる可能性があるという、怖い病気です。

「こんな病気もあるんだ」

ということを、ぜひ予備知識として知っておいていただきたいと思いお伝えします。


1 まずは結論から

「ものの聞こえ方がなんだか変だなあ? なんかクリアに聞こえない」

「片方の耳だけ聞こえにくいなあ? 首をひねらないと聞こえづらいなあ」

こんなことがあったら、一分一秒でも早く耳鼻科等での診察を受けるようにしてください。

ストレスが続くような環境にある場合には、特にこの病気を疑ってみてください。

私の場合、最初の症状は、日曜日の朝から研修会に参加していた時でした。

講師の声がクリアに聞こえないことに気づきました。

飛行機やエレベーターに乗った時、気圧で耳が圧迫されて一時的に聞こえづらくなることがありますが、それに酷似していました。

月曜日からの出勤から、職場でも聞こえづいら感覚はありましたが、そのまましばらく放ってしまいました。

10日ほど経っても症状が消えないため、耳鼻科を受診したところ、突発性難聴との診断を受けました。

この病気は、多くの場合は片耳だけの症状のようですが、私の場合は両耳ともかなり悪い状態になっていました。

医師からは、「すぐに入院治療した方がいい」との助言がありましたが、結局、2週間程度の通院による点滴と服薬治療の結果、8割程度の回復に至りました。

点滴治療

しかし、今でも高音域が聞こえないという後遺症は残りました。

この病気は、自覚症状が出てから、いかに早い治療を開始するかがとても重要です。

私の周りにも、連日の議会や予算対応に追われる中、病院での受診が遅れて、片耳の聴力を失ってしまった人や、ずっと補聴器を手放せないでいる人もいます。

とにかく、仕事よりも健康が第一です。

2 突発性難聴とはどんなものか

この記事を読んでいる方ご本人はもちろん、周囲の職員にもぜひ知っていただきたい知識をお伝えします。

以下の解説は、厚生労働省による「生活習慣病予防のための健康情報サイト」からの引用ですのでご了承ください。

① 突発性難聴とは

突然、耳が聞こえづらくなり、耳鳴りやめまいなどが伴って、左右の耳の一方(まれに両方)が聞こえづらくなる、原因不明の疾患。

40〜60歳代の働き盛りの人たちに多くみられ、過労、ストレス、睡眠不足、糖尿病などがあると起こりやすい。

難聴の発生と一緒に、耳閉感という耳が詰まったような感じや耳鳴り、めまい、吐き気を伴うケースも多い。

発症後にはすぐに治療を受けないと、難聴や耳鳴りが残ったり、ときには聴力を失うこともあるため、できる限り早めに受診し、治療を始めることが大切。

② 突発性難聴の原因

音を感じ取って脳に伝える役割をする有毛細胞が傷ついて、壊れてしまうことが原因。

有毛細胞に血液を送る血管が血流障害を起こし、ウイルスの感染によるものと考えられている。

過労、ストレス、睡眠不足などがあると特に起こりやすいことが知られている

③ 突発性難聴の治療

薬の内服、副腎皮質ステロイド薬の点滴による薬物療法が中心。

発症後1週間以内の間に、適切な治療法を受けることができれば、約40%の人は完治するが、50%の人にはなんらかの改善がみられる。

ただし治療の開始が遅れるほど治療効果が下がっていき、完治が難しくなってしまうため注意が必要。

3 まとめ

ご存じのように、ストレスからくる疾病は多様です。

私の場合、突発性難聴を発症する直前にも、手のひら一面に赤い発疹が出たり、全身のだるさなどが続いていました。

治療が進み、突発性難聴の症状が落ち着いた頃、新たに頭髪の脱毛症状が現れました。

約半年間、洗髪のたびに洗面台の排水溝が詰まるほどの脱毛が続き、途方にくれてしまいました。おかげさまで、その後徐々に回復しましたが。

今となっては、とても貴重な経験です。

「ほどよい」ストレスは、自分を成長させてくれるためのエネルギーとして必要です。

多少の無理をしてでも、それをやり切って結果を出せたとき、それまでのストレスが大きな自信に変化するものです。

しかしその「ほどよさ」が、自分ではなかなか判断できず、つい油断してしまいメンタル疾患に陥ってしまうのが、ストレスというものの質(たち)の悪さかもしれません。

自分自身を客観視するためには、気持ちを聴いてもらえるような人を身近につくっておくことの大切さを実感しています。



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ABOUTこの記事をかいた人

NORI(ノリ)

元県庁職員でキャリアコンサルタントをしています。公務員の皆さんの"人生戦略”や”キャリアの自律”を応援する記事を書いてます。キャリアコンサルタント(国家資格)、キャリアコンサルティング技能士2級(国家資格)、中小企業診断士(国家資格)、産業カウンセラーの資格は県庁勤務の時に取りました。